Xで、ブログの導線確保を狙うつもりが、
すっかりハマってポストをガチ読みする毎日。
最近、教師の自腹問題の記事が、地方新聞に掲載され、
そうだそうだという、業界の声がアツい。

教員してる人なら、当然っちゃ当然だよね。
自腹切ったことない人、おらんやろ?
え?民間って、自腹とかないん?
いや、ほんま、教員の自腹エグい。
今日は恐るべき自腹の実態について晒す。
学級関連グッズ
年度当初は、学級整備のために、近所の大型百均からファイルケースや小型ちりとり、マグネット、ハサミ、ホッチキス、マステなどが消えてしまう。顔も知らん人だけど、「この人、どっかの学校の先生やん…」ってお互いすぐわかる。カゴの中身でわかる。
マッキーやプロッキー、クレヨンに色鉛筆も班の数だけ準備。減るものは買ったら終わりじゃなくて、補充や買い替えが必要だから、割と頻繁に買い直す。「ちゃんと蓋を閉めるんだよ」って言ってるのに、プロッキー全部蓋が半閉まりで、ひとケース丸ごと書い直したこともあったなあ…。
アソートシール
生徒が毎日提出する生活ノートに貼り付けるために、シールも毎日35枚必要になる。百均のシールは、誰でも手に入りやすいため、生徒も飽きてしまう。だから、わしはSHEINとアリエクで大人買い。SHEINは最近若者に人気だし、サイトも使いやすいからいいとして、アリエクは魔境よ?
何がどうしてどうなるのかよくわからんけど、とりあえずシールだけなら騙されても実損はしれてるから毎度怪しいサイトで決済。大丈夫かなあ。そういえば最近、変なメールが来るような。もしかして、何か個人情報漏れてる?
一つひとつは安いようでも、毎日35枚分を確保するとなると、1年間でトータル2万円くらいにはなってしまう。
↓これはおすすめ!生徒が喜んで交換しあえる、ぷくぷくステッカー
収納グッズ
収納グッズもみんな自腹で買っている。教室を居心地の良い場所にするためには、引き出し式の書類ケースや細々した収納ケースが必要になる。
部活で使うシューズやテニスラケットなどは全て個人管理なので、生徒が毎日教室に持ってくる。これらを収納するための大型のランドリーボックスも、教室に3個配備。
その他、音楽の笛を収納するかごだったり、道徳の本や総合のファイルなど、「なくなったら困る教材」を置いておくための三段カラーボックスも2個常備。年度末、校内で教室のお引越しをする程度ならまだしも、他校に異動になった時に、これらの大型収納家具には泣かされる。なにしろ、わし、軽カーだから。
部活関連グッズ
わしはまあ、特に専門の部活がないから、毎年いろんな部活をたらい回しにされてるけど、そのせいで、いたずらに増えていくのがチームTシャツ。
どの部活にも、たいていチーム専用のデザインTシャツがあり、普段の練習時はもちろん、試合の時にも着るので、生徒の士気を高めるためにも買わないわけにはいかない。一昨年はサッカー、去年はバスケ、今年はバレーとたらい回しにされてるうちに、久々にサッカー部に返り咲いたものの、チームTシャツのデザインが変わってて買い直しになりました…なんて悲劇はご愛嬌。
ガチで部活やってる人は、審判服を買ったり、審判講習会に自腹でお金払って参加したり、審判の公認ライセンス取ったり。しかもライセンスは毎年更新料のかかるものもあるから始末に負えない。
いわゆる中体連に所属する通常の部活だけでは、生徒全員が出られるほど公式試合がないため、地域のスポーツ少年団に登録して、試合に出たりすることもある。その際の登録料などは完全に教師の自腹。しかもスポーツ少年団関連の試合に出ても、休日勤務手当は出ないので、それこそ、土日が両方潰れても、完全に自己責任である。
パソコン関連グッズ
さすがに時代柄、パソコンは支給されるようになった。昔は当たり前のように自腹だったけど。Winnyのせいかな?一気に自前パソコン持ち込み禁止になった。でも、周辺グッズは全部自腹だよ。うちの自治体は、マウスも、テンキーも、外付けのDVDドライブもね。
うちは教室にスマホ持ち込み禁止だから、生徒の写真撮る時は支給されてる重くて遅くて解像度の低いやっすいタブレットを使うか、もしくは自腹デジカメ。タブレットは重すぎるから、わしはデジカメ派。
今年の4月に家電量販店に新しいデジカメ買いに行ったんだけど、コンデジ、3種類くらいしかなかったよ!!もうさ、コンデジとか誰が買う?ま、わしが買ったから、一定の需要はあるんかな。
↓わしが使ってるのはコレ(まあ、普通)
ワープロソフト
これがさ、地味に出費が多いんだよね。皆さんは、Word以外、見たこともないだろうけどさ。わしら、国語科の教員と おじじ教員は、どうしても「一太郎」が使いたいわけね。おじじたちは、Word使えないし、国語科の教師はWordじゃ満足いくテスト作れないし。
去年まではギリ、ライセンスが支給されてたんだけど、緊縮財政及び、Wordとの互換性のなさを指摘されて一太郎の支給がカットされました。
自分で買えってさ。ちょっと待って?わし、国語科の教員よ?他の教科ならまだしもさ。わし、縦書きしたいし、漢文も書かなきゃだし、古文も変換したいじゃん。でも、自腹です。
少し前から、一太郎に付属した日本語変換システムの「ATOK」が、買い切りじゃなくなってサブスクになったんだよね。サブスク、毎月お金かかるから困るよね。でもまあ、仕方な………
はああああああ??
ひと月、660円ンンンンンン??
はい、JI・BA・RA。
学級内表彰グッズ
学級で、子どもたちのやる気を引き出すために、よく班対抗マッチみたいなのするんだよね。例えば、生活ノート提出マッチとかさ。テスト勉強トータル時間マッチとかさ。自主勉強ノートマッチとかさ。
そういう取り組みをする時には何かご褒美がいるよね。ご褒美あった方が子供も楽しいしね。わしも、ハッパかける声に力が入るじゃん。副賞自体は小さなものよ。消しゴムとかさ。メモ帳とか。百均で手に入る程度のものだけど。でも積み重なると結構な金額になる。
転出生徒のお別れ関連
転出する生徒のための餞別ね。昔は、こんなもの買ったことなかった。昔の子は、みんなで100円ずつとか、話し合って少しずつ持ち寄ってお別れ会してた。今時の子は先生が出して当たり前って感じだね。なんなんだろ?あれ?
色紙を書くと言っては金。お別れ会のゲームを準備すると言っては金。お別れの品を買うと言っては金。
転校生よ、どうか年度末で去ってくれ。それならみんな一緒にさよならだから、お別れ会もせずに済む。12月末とかさ、下手に情の移る頃合いに転校されると、生徒の気持ちもノッてるし、こっちの出費もかさむからさ。
↓この本、中高生でも使えるからおすすめ。わしも持ってます!
他にも、いろんなもの自腹だけど、それ、おかしいよって思えないのが教員なんだよなあ。
やりがいと善意を搾取されることに無上の喜びを感じるのが教員。
「生徒のために」って呪いの言葉で、すぐに魔法にかかるのが教員。
「居心地のいいクラス」のためならとことん財布の紐が緩いのが教員。
まあ、扱いやすいでしょうよ、世間の人曰く、
わしら「社会性も常識もない」らしいからね…。


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