もずくです。お元気ですか? 中学3年生の皆さん、5月ですね。 新しい学年になって、はや1ヶ月。皆さんの心には、希望と期待が満ち溢れていることでしょう。特に中学3年生は、体育祭、文化祭、合唱祭と、さまざまな行事の主役となる華やかな季節を迎えます。部活動では、最後の大会に向けて練習にも熱が入ることでしょうね。
校内で一番のお兄さん、お姉さん。嫌でも注目される立場です。後輩からは憧れのまなざしを向けられ、先生方からも期待の言葉をかけられる。気分が良いですよね。
5月病? いや、それはただの「息切れ」です。
しかし、その一方で。4月に満ち溢れていた、あの何とも言えない高揚感は、そろそろ薄れてきていませんか? 「よし!今年こそは頑張るぞ!」と、机に貼った志望校の名前。毎朝、鏡の前で誓ったはずの「早寝早起き」。 あれほど鮮明だった決意が、少しずつ色あせていく。
提出物を出すのも、なんだか億劫になってきた。 先生の言葉が、右から左へ通り過ぎる。 「5月病」なんてありがちな言葉で自分を慰めていませんか? 違います。それは、張り詰めた気持ちの風船がぱちんとはじけて、ただ単に息切れしているだけなのです。
だってそうでしょう。今まで経験したことのない受験という大舞台に向けて、いきなり全力疾走できる人間なんて、そうそういません。走り出したからには、休憩が必要なのは当然です。 ただ、その休憩を、ずるずると引きずらないこと。それが、この時期に一番大切なことかもしれません。
気がつけば、現在偏差値の「現実」を突きつけられる時期
中学3年生の5月は、行事や部活動の華やかさの裏で、着実に学力が問われる時期でもあります。 早い学校では、すでに模擬試験が実施されているかもしれませんね。 「まだ5月なのに、もうそんなテストがあるの?」 そう思ったあなた。そうなんです。中学3年生の時間は、あなたが思っている以上に、早く過ぎ去っていきます。
中間試験も、もちろんあります。 そして、その結果は、あなたの内申点に直結します。 内申点が、どれだけ受験において重要か、先生方から耳にタコができるほど聞かされているはずですよね。
模擬試験も、中間試験も、ただの「テスト」ではありません。 それは、あなたがこれまで積み上げてきたものが、どれだけ役に立っているのか、あるいは、どれだけ足りないのかを、突きつける「現実」なのです。 この現実から目を背けてはいけません。
「模擬試験? どうせ受験本番じゃないし、適当でいいや」 「中間テスト? まあ、一夜漬けでなんとかなるでしょ」 そう思っているあなたは、そろそろ、そのあまくてぬるい考えを改めるべきです。

あなたの時間は有限です。優先順位をつけなさい。
華やかな行事、部活動、そして目の前に迫る試験。 あなたは、これらすべてを完璧にこなせる、スーパーマンですか? 違いますよね。 限られた時間の中で、何を優先すべきか。 それを考え、行動に移すことが、この時期の中学3年生には求められます。
優先順位をつけずに、あれもこれもと手を出すのは、結局何も成し遂げられない人間がやることです。 優先順位をつけられない、ということは、自分の人生において、何が重要なのかを判断できない、ということと同じです。 それは、中学3年生として、少し恥ずかしいことだと思いませんか?
では、何を優先すべきか。 私なら、こう考えます。
1. 学校の授業をしっかりと受ける
はい、当たり前ですね。でも、これが一番重要です。 「内申点(=成績)に直結」するからです。 授業中に居眠りしたり、私語したり、ましてや内職なんてしてる場合じゃありません。ときどき、国語の時間に数学を、数学の時間に英語を、英語の時間に理科を、理科の時間に社会をやってる人がいます。本当にいます。そのとき、そのときで、「は!」っとして、思わず内職に走ってしまうのかもしれませんが、もったいない。 先生方が話す、一言一句を、聞き逃さないように集中しましょう。その時間に、やるべき事をやりましょう。 これが、あなたの未来を左右します。
2. 提出物は必ず出す
これも、当たり前ですね。 「内申点(=成績)に直結」するからです。 今の成績システムでは、全体における定期テストの割合はたかがしれています。それ以外の、活動、たとえば 国語だったらスピーチだとか英語だったら暗唱テストのように、定期テスト以外の部分が大きく成績にかかわります。提出物もその中の大事な大事な要素の一つ。定期テストやスピーチには、向き不向きがどうしてもあるでしょう。しかし!提出物なら誰だってできます。しかも、しっかり取り組むことで、学力の向上も見込めます。 提出物を出せない人間が、受験という大きな壁を乗り越えられるはずがありません。
3. 部活動も毎日出る
「え?勉強じゃないの?」そう思ったあなた。 いいえ、違います。 部活動は、あなたの3年間の集大成です。 最後の大会、最後の舞台。 そこで最高のパフォーマンスを発揮するためには、毎日、地道な練習を続けるしかありません。 そして何より、部活動は、あなたの「達成感」に直結します。 達成感を味わったことがない人間が、勉強を頑張れるはずがありません。 共に切磋琢磨する仲間との部活動は、あなたの心を支える、大切な土台なのです。
4. 中間テストの学習を怠らない
これも「内申点(=成績)に直結」します。 そして、中間テストの範囲は、1学期の学習内容、 つまり、受験勉強の核となる部分です。 1・2年生の頃、学習をおろそかにしていた人の中には、最初から「どうせわからない」と諦めてしまっている人もいます。そういう人こそ、まずは中間テストに向けて、一つずつ努力してみてほしい。100点を目指すわけじゃない。大事なのは、「このテストで点数を取るためになにをしたらいいのか。」ということを自ら考える。周りの人にリサーチしてみる。先生に直接聞きに行く。塾に行っている人は塾の先生のアドバイスも参考する。つまり、学習の積み方を根本から見直すための中間テストにしてほしいのです。ここをいい加減にして、今までと何ら変わらないスタンスで受けてしまうと、後々、さらなる苦労を蓄積することになります。 一夜漬けは、もうやめにしましょう。そしてまずは、あと「10点」プラスするための「手立て」を考えましょう。

5. 模擬試験の学習を行う
「中間テストと両立できるの?」 できるできないじゃない、やるんです! 模擬試験は、3年間の総復習です。特に1回目の模擬試験の試験範囲は、1・2年の学習内容全般となることが多いでしょう。3年の学習内容がイマイチ分からない人こそ、1・2年の内容を総復習することが大事になります。学習は積み上げがすべてです。1・2年の内容がおろそかになっている人の中には、本気で復習を始めると、まるで目の前のもやがすっきり晴れるように理解できるようになる人がいます。そして、分からないと思い込んでいた3年生の学習内容も、「そういうことか!」と分かるようになる人が現れるのです。「3年間の復習=受験に直結」します。 模擬試験の結果から、自分の弱点を見つけ出し、それを克服する。 それが、あなたの受験勉強を、より効率的に進めるための、唯一の道なのです。
ひとりで学習するのが心配な人は↓

最後に
5月。華やかな季節の裏に隠された、地道な努力。 それが、あなたの未来を、より輝かしいものにする鍵です。
「やる気がどこかに行ってしまった…」なんて、甘ったれたことを言っている暇はありません。 あなたは、これから大人になるのですから。 自分のやるべきこと、やるべきではないことを、自分で判断し、行動に移す。 それが、中学3年生の5月に、あなたに求められることなのです。
さあ、そろそろ、その重い腰を上げて、歩き出しましょうか。 それとも、このまま、息切れした自分に酔いしれますか? 選択は、あなた次第です。
それでは、また。
いつも応援しています。

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