中学国文法の七不思議!? 「文節」が織りなす摩訶不思議ワールド

中学校

中学校では、3年間かけて一通りの現代国文法を学習します。

1年生のはじめ頃、「ネ」を入れて文節に区切っているうちは、

まだまだ現代文法100のうち1に満たない程度の内容なんですが、

生徒はもはや、ヒィヒィ言ってます。

いや~、「ネ」を入れるくらい、頼むよ…

と思うのですが、案外難しいらしく。

例えば、

お父さんは毎日日記をつけるそうだ。

こんな文があったとしましょう。

大人になると、

「おとうさんはネ、毎日ネ、日記をネ、つけるそうだ(ネ)。」

で一発合格なんですが。

生徒にやらせると この問題、案外物議を醸すんですよ。

まず第一に、「毎日」と「日記」は分けるべきなのかどうか。

なぜ、「毎日日記」じゃあないのか?「毎日牛乳」って牛乳もあることですし。

次に引っかかるのが「つける」と「そうだ」は分けるべきなのかどうか。

これ、説明しようとすると、なかなかやっかいですよ。

正確に説明するとすれば、

「『そうだ』 は助動詞なので、単独で文節を作ることが出来ない。」

と言うことなんですけど。

そんなこと習うのはまだまだ先ですから、

結局「そのうちわかるけどここは分けない。」と言うしかない。

そのうち分かる?そうなんだ…と浮かぬ顔する生徒。

すると今度は、

太郎君は学校をおやすみするらしい。

この問題でつまずいてしまう。

普通に考えれば、

「太郎君はネ、学校をネ、お休みするらしい(ネ)。」

でいいんだけど、生徒にとっては「お休みするらしい」は分けるでしょ!

となるんですね。

文法的には、「『らしい』 も助動詞だから、

単独で文節を構成することは出来ない」んだけど、生徒は言う。

「え~先生、さっき、体育祭の練習あるんですかって聞いたら、

らしいよ。』って言ったじゃないですか!

確かに~~!!

文法ってね…全部分かると、ああ、そういうことかってなるんだけど…

一部分しか習ってないうちは、なんだかごまかされたような気がするんだよね…

しかも、助動詞を習う頃には、もう、前に習ったことは、全部忘れちゃってるしね…

生徒ともずくの、文法合戦は、今日も続いております。

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