懇談会の裏側、ぶっちゃけどうなの?
先日、懇談会で、先生の本音を引き出す方法について書きました。
担任の先生から本音を引き出す方法はこちら
今日は私が、実際に「結果」を出した話について書きたいと思います。
うちの愚息のもしゃもしゃした中学時代
うちの愚息は現在、私と同じ仕事をしております。
私と同じ大学に通い、私と同じ教科を選択し、
私と同じ研究室に所属して、私と同じ自治体の、
割と近い中学で、同じ教科を教えています。
まあ、それはどうでもいいことなんですが。
こいつが中学の時、残念ながら、
私に子供をじっくり見つめるだけの時間はありませんでした。
なんとなくモシャモシャご飯を食べる息子。
なんとなくカリカリ勉強をしてる息子。
なんとなくウェイウェイ部活をしてる息子。
なんとなく元気に大きくなっていたため、子供はちゃんとやってるもんだと思っていました。
先生の褒め言葉、ホントに信じていいの?
中学時代のある懇談会でのこと。
先生に、いろいろと褒めて頂きました。
先生曰く、
「息子君は、勉強を頑張っていますよ。
部活も、頑張っていますよ。
友達もたくさんいて、学級ではムードメーカー的な存在ですよ。
いつもにぎやかにやってますよ。」
多分、多くの保護者の方は、
このあたりの言葉に安心してしまいがちですよね。
なんとなく、良い子っぽく聞こえますからね。
元気の良い、人気者の男子を想像しませんか?
褒め言葉の裏、実はこんな意味!?
しかし。
この何気ない言葉の中に、
悪い子認定された子供を、
盛って表現するときの教員の常套句がいくつか含まれています!!
まず、「頑張ってる」という言葉がくせ者です。
本当に頑張っているなら、もっと具体的な表現が出来そうです。
「勉強も部活も頑張ってる」なんて言葉は、翻訳すると
「勉強も部活も、やるにはやってるが、結果に結びついてない」
これに尽きます。
さらにいけないのが、その続き。
「学級のムードメーカー」
これ、決して褒め言葉ではないことを覚えておきましょう。
こういう時ってたいてい、
「先生の困る」ムードメーカーですから!
極めつけは「いつもにぎやか」
これはもう、授業中だろうが休憩中だろうが、見境なく騒いでると見た。
先生の言葉を“保護者向け”に翻訳してみた
先生の言葉を、保護者にも分かる言葉に翻訳するなら、
「勉強も部活も、やるにはやっているが、
なかなか はかばかしい結果も出ず、うだつも上がらない。
学級では、教員にとって都合の悪い、
さわがしい雰囲気を率先して作り、
あまり指導にも従わない。
さらには授業中の私語が多く、
周りを巻き込んで、授業の妨げになることが多い。」
と言うところでしょうか。
魔法の一言で先生の本音を引き出せ!
普段、私もよく使う言葉ですから、
これは裏になにかありそうです。
先生に単刀直入に聞いてみました。
もちろん、ケンカしに行ってるわけじゃないんですから、
最大限に下手に出ます。
保護者が口を開くだけで、先生にとってはストレスなんだから。
「先生、褒めて頂いてありがとうございます。
短い時間ですから、できれば、
息子のいけないところを教えて頂けませんか。」
先生はやや、びっくりしていましたが、
息子と私を交互に見比べながら、
「大丈夫ですよ。頑張ってます。」とだけ言いました。
子供を帰らせたら…出るわ出るわ!
懇談後、息子を先に帰らせてから先生に聞いてみました。
「先生、本当はどうなんですか?」
すると、出るわ出るわ…中2特有の、バカ丸出し生活の数々が。
なるほど、これだけバカやってりゃ、
先生の言葉も、オブラートに包まざるを得ないわけで。
先生が子供の前で本音を言わないワケ
しかしですよ。
先生はなぜ、子供の前では、「大丈夫」と言ったんだと思います?
こういう場合って、先生が子供と「司法取引」してる場合が多いんですよ。
つまり、指導されたときに、
その指導にきちんと従って生活を改めさえすれば
親には言わないという、ある種の約束です。
だから先生は、子供の前では、
細かい指導の内容について言わなかったんですね。
学校の指導、親が知らないリアル
保護者に話す必要のない程度の指導は、
学校には掃いて捨てるほどあります。
というか、子供が言わない限り、
親には永遠に分からないであろう指導がてんこ盛りです。
親に直接言うような指導というのは、よほどの案件でして。
暴力沙汰や、著しい暴言、いじめ、重大なルール違反…こういったところでしょうか。
教師が、指導はすれども保護者にいちいち連絡をしないのは、理由があります。
何よりも、子供との信頼関係が大事だからです。
指導して、直せたら、特段親に言う必要もありません。
だから、我々は、保護者には言いつけられたくない子供と取引をするんです。
それを守ることで、子供に貸しを作ったり、
人間関係を強化したりすることがあるんですね。
愚息の成長、先生のおかげ!
愚息の場合も似たようなもので、指導はされるけれども、
そのたびに良くはなっている、と言う状況でした。
担任の先生は、言いました。
「お母さん、今、話したことは内緒ですよ。」
もちろん、内緒です。
学校での出来事は、先生にお任せです。
私が逐一知ったところで、指導に介入できるわけでもないんですから。
そんな愚息も、集団の中で鍛えていただき、
気がつけば同じ業界に進み、
同じように生徒と
ありがちな「司法取引」をしながら
文句もそこそこ言ってます。
たくさんの間違いを犯しながら人は大きくなりますが
大抵の場合は、その人の持ち味の中で
最大限の可能性に到達して
ランディングするものです。
でも、ママ、おねがい…!!!
でもね。ここだけの話。
最近多いんですよ。
「言っちゃダメだよ。」
って教えてあげた、生徒との内緒話。
言っちゃうの、子供に。
ホントにね…お母さん、
ヤクソクマモッテクダサイネ…

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