中学3年の皆さん、6月になりましたね。この時期にも、やっておくと、のちのち効いてくることがいっぱいありますよ。春からの頑張りが少し落ち着いて、これから本格的な夏が来る前に、一度立ち止まって、これまでの自分を見つめ直すのにちょうどいいタイミングです。
6月にぜひやってほしいことはずばり、
☆1・2年の復習
であり、同時に
☆高校に実際足を運んでみること
です。時間を無駄にせず、かつ、効果的な過ごし方を考えてみました。
⭐︎1・2年の復習について
5月に受けた模擬試験の結果が、そろそろ手元に届いている頃じゃないでしょうか。この結果をどう活かすかで、今後の展開はガラッと変わります。正直なところ、この結果をただ見て一喜一憂するだけで終わってしまうのは、もったいない!それどころか、ものすごく大きなチャンスを逃していることになります。
模擬テストは、取れた点数(=できたところ、わかっているところ)を確認するものじゃありません。
取れなかった点数(=できなかったところ、わかってないところ)を知るための重要な診断書なのです。
1回目の模擬テストは、中学1・2年生の範囲を中心に、基礎的な部分が出題されていることがほとんど。だからこそ、模擬テストの結果をしっかりと分析して、自分がどこでつまずいているのかを徹底的にチェックすることが、今後の成績アップの鍵となるのです。

模擬テストの活かし方
まずは、やり直しから始めましょう。解けなかった問題、間違えた問題は、答えを見て「ああ、そうか」で終わらせないでください。自分の力で、もう一度解き直すことが何よりも大切です。そして、その問題と、自分がどう間違えたのか、どう考えれば正解にたどり着けたのかを、ノートに書き写したり、デジタルでまとめて保存しておきましょう。
できなかった問題は、いわば君だけの「宝の地図」です。どこに宝が埋まっているかを示してくれる大切なヒント。いつでも見返せるように、手の届くところに置いておくのが正解です。
苦手な単元を徹底的に!
一通りテストの見直しが終わったら、次はさらに一歩進んで、自分がわかっていない部分を単元ごとに振り返ってみましょう。例えば、「数学の図形問題が苦手だな」とか、「理科の化学分野がどうもピンとこない」とか、そういった具体的な部分です。
ここで大切なのは、「あれもこれも」と焦らないこと。一度に全部やろうとすると、結局どれも中途半端になってしまいます。まずは、より基礎的なことを中心に振り返っていくのがポイントです。
1・2年生の教科書を読み直すも良し、参考書を買うも良し。とりあえず、問題に取り組みながら弱点を克服したいって人は、問題集を買うのも良いですね。
ここで、ワンポイントアドバイス。問題集を買うときは、できるだけ「薄いもの」を買ってくださいね。活字が大きいものも効果的。
最初から、「1年間ずっと使うつもり」で厚ぼったくて字も小さい、応用問題もてんこ盛りな問題集買っちゃうと、やりきる前に飽きも来てしまうし、すべてやり終えて達成感を感じるのが3月になっちゃう。
そんな大層な問題集を買うよりも、まずは薄くて、字が大きくて、すんなり取り組めそうなものを取り入れる。そして、(少しおかねはかかりますが)すこしずつ問題集をステップアップしていきながら何冊も仕上げることが、1年間ずっと達成感を感じ続けるコツです。
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基礎こそが最強の武器
焦って一足飛びに階段を駆け上がろうとしても、うまくいかないのが受験勉強です。いきなり難しい問題集に手を出したり、より高度な内容を理解しようとするのは、まるで土台も柱もないところにいきなり屋根をかけようとするような、とっても危ない行為なんです。まずは、しっかりとした土台作りから。基礎が固まっていないと、その上にどんなに立派な知識を積み上げようとしても、グラグラと不安定になってしまいます。
逆に、簡単なところ、わかる問題ばかりを繰り返し解いて、勉強した気になってしまう人も要注意です。確かに、得意な問題を解くのは気持ちいいし、自信にもつながります。でも、それでは新しい知識は増えませんし、何より時間の無駄になってしまいます。一度理解できた問題や得意な問題にはこだわらず、思い切って次のステップに進む勇気を持ちましょう。
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夏休みまでにできること
5教科すべてを完璧に復習するのは、正直言ってとても大変です。特に6月は、学校の授業もどんどん進んでいく時期ですからね。だからこそ、自分で「これだけは夏休みまでに終わらせるぞ!」と目標を立てて、特定の教科を中心に復習を進めるのが賢いやり方です。
例えば、「夏休みまでには、苦手な数学の関数を克服する」とか、「一年生の英語の文法をもう一度最初からやり直す」とか、具体的な目標を立ててみてください。そうすることで、毎日の勉強にメリハリが生まれて、効率よく進めることができます。
⭐︎ 高校に足を運んでみる
6月は、中学校の部活で全国大会につながる大きな試合があったりして、なにかと忙しい時期ですよね。でも、同時にこの時期は、志望校のオープンスクールや学校説明会がどんどん開催される時期でもあるんです。
試合の日程や練習の予定ももちろん大切ですが、もし予定が合うようなら、できるだけたくさんの高校に足を運んでみてください。パンフレットやインターネットの情報だけではわからない、生の雰囲気を肌で感じてほしいんです。

憧れだけではわからない現実
「〇〇高校、名前がかっこいいからいいな」とか「友達も行くって言ってるから」とか「制服がかわいいから」というだけで志望校を決めるのは、ちょっと危険です。実際に足を運んでみると、先生や生徒の様子、授業を受けている環境、通学路の雰囲気など、いろいろな発見があります。
オープンスクールに参加したことで、「絶対にこの高校に入りたい!」という強烈なモチベーションになることもありますし、逆に、「なんとなく違うな」と感じることもあります。そうやって、自分の目で見て、肌で感じて、本当に自分に合った場所かどうかを確かめることが、後悔しない高校選びには不可欠です。
以前担任していた生徒で、一度もオープンスクールに行かないまま、「現在の成績」で「入れる高校」に「仕方なく」行くことになった生徒がいました。受験すると決まったときにはすでにオープンスクールの時期は過ぎてしまっていたのですが、進路担当の先生の尽力で高校の先生が校内を案内してくれることになりました。ところが、せっかくに機会なのに、その生徒は面倒くさがって高校を見に来ませんでした。結局、入学そうそう、「なんか違う」ということでやめてしまいました。
早い段階からオープンスクールに出向き、こまめにチェックしておけば、その生徒のモチベーションももっとあがっていたかもしれません。「仕方なく」「入れる高校」に行くのではなく、自分に合った学校(いまはいろんな学校がたくさんあります!)を選ぶこともできたでしょう。
こういった失敗を、皆さんにはしてほしくないな、と思うのです。
誰のためでもない、自分のための受験
「親が言うから」とか、「先輩がいるから」といった安易な理由で受験校を決めてしまうのは、本当に危険です。受験をするのは君自身ですし、高校生活を送るのも君です。誰かのためではなく、君自身の未来のために、ぜひ実際に行ってみて、通いやすさや校風などを五感で感じてほしいんです。
まとめ
6月は、これまでの学びをしっかりと自分のものにして、これからの夏に向けての準備をする大切な時間です。
- 模擬テストの復習を徹底的に行うこと。
- 苦手な単元は基礎から見直すこと。
- そして、実際に高校に足を運んで、自分の目で確かめること。
この3つを意識して、一緒に頑張っていきましょう。夏はもうすぐそこです!

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